2015年1月21日水曜日

ラガール

皆様こんにちは!
数日前の日曜日、この地域は豪雨で海に近い隣町のサンルーカルでは浸水のニュースが。
↓Diario de Jerez記載の写真より
 
 
 
先日、以前から行きたかったEl Puerto de Santa Mariaにある
"Poblado de Doña Blanca"遺跡に行ってまいりました。
ここでは、当時のLagar(圧搾所)跡を見ることができます。
↓Lagar 跡 
この正方形の所に葡萄を入れ足で踏んで、
そして、果汁は向こう側の一段下のスペースに落ちる仕組み。
 
 
 
3000年前、この地域はフェニキア人によって葡萄栽培と
ワイン造りがもたらされました。少し端折って少し歴史をご説明しますが、
その後2世紀頃ローマ人がやってきて、彼らは大そうこのワインを気に入り、
オリーブオイルやガルムと一緒にローマに運んで売っていたそうです。
この時代はアンフォラという陶器に入れて運んでおりました。
↓アンフォラ(ヘレスの考古学博物館で撮影)
 
 
 
そして711年イスラムがやってきて、彼らは宗教上飲酒は禁じられておりましたが、
香水や塗り薬を作ってましたので、アルコール蒸留の技術や
葡萄を干すことやをこの地にもたらしてくれました。
 
さて、この野外博物館Poblado de Doña Blancaの大きさは200m×300m
の広さで海抜は約31m.
↓地図
 
 

 
↓有名なドーニャブランカ城
 
 
 

 
ここではカスティージャ王ペドロ1世の妻のブランカ王妃(ブルボン家)が幽閉されていた場所。
彼女は25才でこの世を後にする…。
ペドロ1世は結婚後すぐにブランカ王妃を捨て、
以前より愛していた女性Mari a de Padillaのもとに行ったという。
なんとも悲しい物語…。
彼女の墓碑はヘレス中心街にあるサンフランシスコ修道院にあります。

↓この丘の下は以前入り江で船が出入りしていた場所。
 
 
 
葡萄や穀物の栽培なども行われていれ魚も採れ非常に豊かな土地だったようです。
↓ここの辺で、葡萄や穀物が栽培されていたのではないかと…。
 
 
 
↓住居跡
 
 
 
 

↓窯跡
 
 
 
ヘレスから車で15~20分くらいで行けます。入場無料。
見学時間:水・木・金・土・日 10:00~14:00
 
お勉強の後は、やっぱりシェリーでお疲れ様会♪
 
 
 
ではでは、また!
 
 
 

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